不思議なんだよ。



茜くんに会えば会うほど


どんどん好きになっていくの。




好きって気持ちには“底”はないのかな?





今で十分いっぱい大好きなのに

また茜くんを想えば、それ以上にもっと大好きになる。




ちょっと…恐いくらいだよ。



でも、こんな自分が好き。





茜くんは私の事、そんな風に思ってくれてるかな?


そうだったらいいな。








翌日。




「胡桃、誕生日おめでとう♪」


「ありがとう、香織とリサ」




学校に着くと、待ってましたと言わんばかりに2人がお祝いしてくれた。





「明日休みだから、3人でパーティーしない?」


「あ…あのね、実は今日茜くんと茜くんのお家でお祝いするんだ」


「え!?じゃあそのままお泊り!?」


「になるかも」


「だから今日、荷物多いんだね」




香織はフムフムと頷く。