『茜くん、庭にまわって下さい』
庭?
極普通の一戸建ての胡桃の家の庭に行くと、綺麗にガーデニングされた花々が咲き誇っていた。
真ん中に設置されたベンチには天使…じゃなかった、胡桃。
「すみません。今日お兄ちゃん留守のハズだったのに予定がなくなっちゃったみたいで…」
女にフラれたな。
ざまーねぇぜ、シスコン野郎。
「綺麗な庭だね。胡桃が手入れしてんの?」
「いえ、お兄ちゃんが」
え?
お兄様が?
あの無愛想で毒舌でシスコンなあのクソチビ童顔野郎が!?
ぷぷーっ!!
似合わねぇっ!!
「お兄ちゃん、毎日お花に話し掛けながら水やりしてるんですよ」
「ふっ…や…優しいだね、お…おお兄様」
やべぇ、腹いてぇ!
あのシスコン野郎、寂しい男だったんだな……って
「…殺気を感じる」
「え?」
心の中で爆笑してたら背筋がゾクッと震えた。
キョロキョロと辺りを見渡すと、2階の小窓からお兄様がこちらを睨んでいた。
視線で殺すってあのことを言うんだな。
庭?
極普通の一戸建ての胡桃の家の庭に行くと、綺麗にガーデニングされた花々が咲き誇っていた。
真ん中に設置されたベンチには天使…じゃなかった、胡桃。
「すみません。今日お兄ちゃん留守のハズだったのに予定がなくなっちゃったみたいで…」
女にフラれたな。
ざまーねぇぜ、シスコン野郎。
「綺麗な庭だね。胡桃が手入れしてんの?」
「いえ、お兄ちゃんが」
え?
お兄様が?
あの無愛想で毒舌でシスコンなあのクソチビ童顔野郎が!?
ぷぷーっ!!
似合わねぇっ!!
「お兄ちゃん、毎日お花に話し掛けながら水やりしてるんですよ」
「ふっ…や…優しいだね、お…おお兄様」
やべぇ、腹いてぇ!
あのシスコン野郎、寂しい男だったんだな……って
「…殺気を感じる」
「え?」
心の中で爆笑してたら背筋がゾクッと震えた。
キョロキョロと辺りを見渡すと、2階の小窓からお兄様がこちらを睨んでいた。
視線で殺すってあのことを言うんだな。