日曜日。


LOVE SICK cafeの前に

私とお兄ちゃんと彼女さん。


そして、よっしーに天音さん。




少し…気まずい。






それは数日前のこと。


茜くんから、よっしーと天音さんのデートが上手くいくように協力しようと言われて今に至るんだけど…



正直、茜くんと天音さんが一緒にいる所は見たくなかった。




でも、そんな事言ったら茜くんを困らせちゃうだけだと思って

我慢することにしたんだよね。






「茜くん、遅いですね」


「そうだな。電話してみっか」




茜くんに電話を掛けるよっしーの横で、彼女さんと2人の世界に入っているお兄ちゃん。



お兄ちゃんの歴代の彼女はみんなギャルみたいな人なのに


お兄ちゃんがくらちゃんと呼ぶ今の彼女さんは

清楚で綺麗なお姉さん。





「すいません、遅れました」


「茜くんっ!」




走って来た茜くんに駆け寄ると、茜くんは優しく笑いながら頭をガシガシと撫でてくれた。


何だか凄くホッとした。






「うぉ!?なっちゃんの彼女、めっちゃ美人じゃないっスか!なっちゃんに勿体ない…」


「お前に胡桃も勿体ないけどな」




来て早々バチバチと火花を散らす茜くんとお兄ちゃん。



その姿を優しく微笑みながら眺めているくらちゃんさんと目が合うと


くらちゃんさんはニコッと微笑んでくれた。



綺麗な上に感じもいいなぁ。