「ん、んー・・・・。」
目を開いた玖澪羽の視界に飛び込んできた世界は、
見慣れない世界だった。
「ここ、どこ・・・・?」
ビルもなく、車もいない。
道路もないし、信号もない。
木もない。人っこ一人いない。
ただただ広い、草原だった。
「アフリカ・・・、じゃ、ないよね」
「何だ?それ。」
前言撤回。
人はいた。
綺麗な顔立ちをした男性だ。
でも、不思議な格好をしていた。
まず、今、日本で
流行っているような服装ではなかった。
かといって、民族の衣装でもなかった。
中世ヨーロッパのような格好でも、
着物でもなかった。
そう、たとえるならば、
ファ○ナル・ファン○ジーとか、
そうゆうゲームに出てきそうな、
カッコイイ服を、その人は着ていた。


