騎士はキミに恋をする


そこは、一面、青い世界だった。
綺麗な、青一色の世界だった。

上は深海のように深い藍色で、
下は空のような淡い水色だった。

それが限りなく続いていた。

永遠と

永遠と。

『死んだの?』

『ここは、天国?地獄?』

『それとも?』

『アニメなんかに出てくる、』

『世界と、世界の、狭間?』

脳内をいろんな思考がめぐる。
何がなんだか、わからない。

『誰か、』

『いませんか?』

辺りを見回しても、誰もいない。

『・・・・・・・・・。』

静寂が支配する世界。

『誰か、』