アンジェリーナの その美しかった橙色の瞳と酷似した 綺麗な橙色の鱗をした竜。 蜥蜴のように 長い体、尻尾を持ち、 翼と角を持たない、 この世界では少し珍しい竜。 アンジェリーナは竜に近寄り、 愛するヒトの名を 呼ぶように竜の名を呼んだ。 「ミグレット。」 名を呼ばれた竜が 閉じていた瞼を重々しく上げた。 まだ寝足りない。 とでも言うような 少し不満げな目をしていたが、 すぐにアンジェリーナの異変に 気が付いた。 今、アンジェリーナは アンジェリーナじゃない。