騎士はキミに恋をする


吐きだした後、
体に刺さった剣が抜かれた。

傷口からまた血を吐きだす。

誰も支えてくれずに
その場に倒れ伏す私を睥睨して、
フィオナは言った。

「任務完了ー。早く帰ろ?」

そう言って、
もう興味はないとでも言うように
フィオナはその場を
兵たちと立ち去ろうとしていた。

両目に雨が容赦なく入る。
傷の痛みはもうなかった。

頭の中を走馬灯が駆け巡る。

いつも一緒にいてくれたフィオナ
何時も励ましてくれたフィオナ
私に光をくれたフィオナ
優しかったフィオナ

裏切っていたフィオナ
私を殺したフィオナ


まるで姉妹のように
いつも一緒にいてくれたフィオナ。


全てがフィオナでできていた。





全て崩れた。
全て壊れた。