騎士はキミに恋をする


がくがくと情けなく震える
唇は、脚は、

貴方が死ぬということを
精いっぱい否定している証。

それをさらに否定するように
テラスを包む包帯は、
テラス自身の真っ赤な血で、
赤く紅く汚されてゆく。

白が赤に侵食される。

命を蝕むように。
生命の灯が消えてゆくように。

「テラスは、死なないよ。」

何の確証もないのに、
そんなことを言える自分は、
本当にどうかしている。

何も言わずにただ私を見つめ、
涙を流すアンジェリーナは
ちゃんと受け入れているのに、

私は諦め悪く全身で否定して、


馬鹿みたい。


そんな風に思うが、
テラスが死んでしまうなんて、
絶対に受け入れたくなかった。

だって、

だって私は、