血の跡は、
大きな両開きの白い扉に
吸い込まれるように、
流れるようにしてついていた。
私はその両開きの扉を
片方だけおずおずと開けた。
探していた人物は
目の前のベットに横たわっていた。
全身をぐるぐると包帯包んでいた。
服なんてものは彼の体を包んでいなかった。
絵具のように、
雲のように他に何色も許さない
その純白の白が
今や彼の血で
どす黒くも綺麗な赤に
白を埋め尽くすように彩られていた。
彼の体から伸びる無数の管は
ベットの横にある私が
元いた世界にはないような
不可思議に機械に取り付けられ、
その機械は何かに合わせて
脈動するように、
弱弱しくピコピコと音を鳴らしていた。


