段々体が酸素不足になって、
私はその場に座り込んだ。
現実ではない苦しみにしばらく悶え、
やっと呼吸が落ち着いた。
そして、
もう一度、ドアノブに右手をかけた。
仮想の苦しみが再度、肺を襲う。
でも、私はそれを完全無視し、
部屋から飛び出した。
まず、下に行って、
ユートピアの状態を確認してから、
テラスの様子を見に行く。
空から墜落してきたとすると、
たぶん、ユートピアは、
何処か怪我をしていると考えたからだ。
気が遠くなるような迷路を
駆け抜け、ユートピアが
落ちた場所に向かう。
寝間着のままだったので、
とても動きやすく、
私はすぐにユートピアのもとに
辿りつくことができた。


