塊は地面に轟音を立てながら、
着地、否、衝突した。
音に驚いた兵士たちが
庭に集まってきて、
眠りに落ちようといしていた城の中は
一気に騒がしくなり始める。
黒く、暗闇に塗りつぶされた、
白亜の城壁も、
明りがつき始めていくにつれて、
本来の色を取り戻していった。
塊の正体が明らかになる。
塊は鋼鉄のように堅そうで、
金と銀が混ざった不可思議な色の
鱗で全身を覆われていた。
塊には、鱗と同様の色をした、
大きな翼と長いしっぽを持っていた。
塊は燃えるような赤い瞳を
細め、らんらんと輝かせていた。
塊の口には、
大きな牙が羅列していた。
私には、その塊に見覚えがあった。


