手摺りに腕を乗せ、
その上に自分の顎を乗せて、
城下町を見下ろす。
まだ、所々に明かりはついてはいるが、
数える程しか、
明りがないところからして、
それなりに夜が
更けているのだと思った。
何処からか吹いてくる
少し強くて、冷たい風が
眠気でおぼろげになっている
頭を冴えさせた。
不意に、
上空から地面に向って吹いた、
強い突風が、
私を地面に落とさんばかりに吹いた。
私は反射的にともいえる速さで
手摺りにしがみつき、
突風をしのいでいた。
何か大きな塊が私の頭をかすって、
下に落ちて行った。


