1ヶ月が過ぎようとしていた。
ぽっかり穴が開いたままの心が
塞がらないままの日々を
私はまだ送っていた。
「玖零羽さま。
お客人がお見えです。」
部屋の扉をノックして、
部屋の外で用件を伝えるメイド。
「あ、はい。
今行きます。」
アンジェリーナさんとの会話を中断して、
私は扉に向かって声をかけた。
「じゃあ、アンジェリーナさん。」
「はい。危なくなったら、
何時、なんどきでも。」
最近、私のもとに訪れるのは、
私に求婚を迫ってくる、
インチキ僧侶や、
上級階級、中級階級の貴族たちだった。
そのたびに私は
アンジェリーナさんに
助けてもらっている。
アンジェリーナさんには
本当に感謝をしなければならない。
そう思いながら、
私は私を呼びに来たメイドの後をついていく。


