騎士はキミに恋をする


テラスがいないままの
日々が始まった。

私はアンジェリーナさんと一緒に
街へお忍びで買い物に行ったり、
国の名所に行った。

時折、道端でお腹をすかせて
生き倒れになっている
旅人がいたりしてとても驚いた。

その日々は、
前の世界では味わうことのなかった、
何かがあふれていた。

でも、何かが足りなかった。

何だろう?

そう思うたびに分からなくなる。

私は、
私には、何が足りない?

そう思う時間が
だんだん増えていった。