「なにやってんだよ、、香内」


「なにって!?見ればわかるでしょ!!
 飛び降りようとしたのよ!!」


「どうして!?」


「・・・・・・・・・」


仁美は黙りこむことしかできなかった。

杉沢に言ったってどうにもなんないことなんだから、、、


仁美の胸の奥を何かがギューッと締め付けた。

目から涙があふれた。


「香内?」


「・・・なによっ」


「、、、自殺なんてよせ。なんの意味もない、、、、ただ、周りが迷惑するだけだ」


仁美は一瞬、杉沢が何を言ってるのかわからなかった。


「・・・・」


「じゃ、俺は帰るから・・・・明日ちゃんと学校こいよ」

そう言うと杉沢は屋上から去って行った。

「・・・・・ハイ・・・」


仁美の返事はとても小さなものだった。