だから、男子たちは私の名前を呼んでくれる。


私は彼らに恋をした。


ここでなら永遠の愛があると。


ん?

君はそれを幻想だと言うのかい?


勘違いしてるね、全くちゃんと私の話を聞きたまえ。


私は現実での幻想(愛)は批判したが、

幻想での愛は別だ。


これが人に作りものの愛だと言われても私は構わない。


ならば、そいつらに私が尋ねようか?


“現実に永遠などあるのかい?”


現に永遠とも呼ばれた“地球”も今じゃ崩壊の危機に陥っているじゃないか。


現実に裏切らた、

だから私は幻想の世界を愛す。


現実逃避だ。


そこは開き直っている。


怖くなんかない。


「今日の分は終了っと。」


彼らに逢えるのは20分程度。


恋愛なんて儚いものだ。


だから、幻想だけで十分。


現実で恋愛して苦しめられるのは、

末期を宣告されている私たちには馬鹿らしいことだ。


「学校行ってくる。」


「いってらっしゃい」


今、思う。


なぜ学校に行くのだろう。


そんなことを絵理に言うときっと絵理は

「みんなに会うため」

と言うに違いない。