罪-ウラギリ-



「華恋!」

後ろから私の名を呼ぶ声が聞こえてきた。この声は…

「ああ、葵」
私はぶっきらぼうに答えた。

学校の帰り道、辺りには誰もいない。

ただ、私と彼女の影が足下に伸びていた。

「なんか今日、機嫌悪いねー」


…誰のせいだよ


「修学旅行楽しみだね♪あ゛その前にテストあるんだった!イヤー!」


お前頭いいじゃん…心配する事なんかないだろ


「…うるさい。」

「え?」


「私、あんたなんか…キライ」