「やっぱり班、葵と一緒になったね」 移動教室の帰り、亜弓が話し掛けてきた。 「次の時間、修学旅行の自由班行動の打ち合わせじゃん。 絶対葵、仕切るよね 」 「なんか、楽しめなさそう」 「うん…」 そして、次の時間- 「でね、お昼はこの店で食べて~次はここ行こ!!」 「……」 葵以外の班のメンバーは黙っていた。 「こう勝手に進められるとなあ~…」 「ああ。うざいな。」 男子がコソコソと話している 私はイライラしていた。 「…何なのこいつ」