例えどんなに仲が良くても、相手の嫌なところは見えてくる-… 「もうすぐテストあるね~ヤダなぁ~…」 葵が部活の時間にも関わらず、宿題をしながら話しかけてくる。 「でも葵は頭いいからいいじゃん?」 亜弓が絵を書きながら言った。 「良くないよ。いつもテスト、90点しか取れないし」 それって結構いいじゃん… 「自慢じゃん?うざいね」 亜弓が私に小さな声で言ってきた。 亜弓も私も、いつからか葵を避けるようになっていたんだ。