大地は、
あっさり
倒れてしまった。



「だ・だ・
・・・・・大地!!!」




叫んでも
目を
覚まさなかった。




「もう
 あきらめな!!」




嫌だ!!
こんなところで
売り飛ばされる
なんて。




「あきらめない!!!」




私は、
お兄ちゃんに
習った
背負い投げを
使った。




おさっさんが
倒れている
うちに
遠いとこまで
走った。




「お・お・
 重い!!」




男の子を
運びながら
走るのは、
きついかった。