「内密にって言ったのにしょうがないなぁ。でもヒトシちゃんが頼むならしょうがないか」

やれやれといった表情で先生。

「初めまして!私、当社研究所イメージング部門首席研究員のハイバラです!」

と言い終わるや否や名刺を先生と私に渡す。

・・・灰薔薇、配?・・・ああクバルって名刺の裏に英語で書いてある。
ハイバラハイじゃないよね。

「じゃあハイちゃんでいいね?」

いきなり先生に超上から目線で呼ばれても、ハイ!喜んでと目を輝かせてハイちゃんは答える。

会長も何か満足そう。

こんな感じでカメラ開発は始まった・・・