この数週間の間に、めまぐるしく私の周りの状況が変わっていった。

自分自身の気持ちの整理がつかないまま、ただ時間だけが過ぎていく毎日。

そんな中、たった一つだけわかっていることがあった。

タツヤに本当の気持ちを伝えなければならないってこと。


ドタキャンしたナオのご両親との挨拶。

それだけは、時間が経っても心の痛みはなかなか消えない。

あれほど、私を大切に思ってくれていたナオに、何てことしてしまったんだろう。

もっと早くナオに伝えるすべがあったはずなのに、

結局自分かわいさに、ナオにひどいことをしてしまった。

これだけは、どんなに謝っても許されることではなかった。


そんな時、ミユに言われて少しだけ救われた言葉。

「男女の別れはどちらも傷つき痛みを伴うもの。お互いに本気で相手を考えていたから痛みを感じられる。どうでもいい相手には痛みは感じないものよ。」


あのとき、ミユがいてくれて本当によかったと思う。


私は本当に女友達に恵まれているよね。

ミユにしても、アユミにしても、結局いつも最後には助けられてる。

彼女たちなしでは、今の私はあり得ない。

結婚も恋愛も、もちろん相手ありきだけど、それ以前に女友達ありきなのかもしれない。