狼執事とお嬢様♡~ある日の狼~







射るようなその眼は、俺を震えあがらせた。


無意識に力の入った拳。




瞬間、八神の口元が少し緩み…

口角が吊り上がる。



「あんまり…なめられちゃ困るんだよね。
俺だけじゃないけどさ?」




不敵な笑みから見える憎悪。


淡々と話す目の前の男に、俺は恐怖を覚えた。





「偽名と年齢詐欺…かぁ。
あはは、金持ちの考えることは怖いねぇ…。




歪んだ愛だねー。」




柔らかい拳で口元を抑える八神は、笑いを堪えていて。

その様子は、俺を見下しているようだった。









歪んだ、愛―――――……







そう言われてもおかしくないだろう…






俺が初めて欲しいと願ったものだ。
心の、そこから。



どうしても―――――













悔しくて、悔しくて
口を歪ませる俺に八神は言葉を続けた。