「支葵のくせして、穂乃歌に泣きそうな顔させてんな、アホ。」
穂乃歌を抱き寄せながら、そんな言葉を放って矢野は穂乃歌と2人でリビングを出て行った。
『ったく…アンタ等執事…面倒くさすぎ……』
俺のため息に、支葵の怒りが混ざった。
「うるせぇ……
てめぇが出てこなかったらこんなことになってねぇんだよ…。」
『で、アンタはいいわけ?』
「ぁ?」
うっわ…超不機嫌…
俺と矢野のことでいらついてるんだろうな…
「…ちょっと、黙っとけ…
てめぇの顔も見たくねぇし、声も聞きたくねんだよ…。」
踵を返し、支葵は荒々しくドアを閉めると、足早にその場を去った。
しかたないか…今はほっとこー…
逆鱗に触れるのも、後々面倒なことになるだろうからな…
「ねぇ、龍さんってー…
年齢詐欺かましてたんだ?」
音をつけるとしたら…
ケラケラ。
そんな感じで、笑う…
なんだコイツ…

