朝、穂乃歌が起きてくる。
執事の俊の後ろに隠れて…。
そんな行動すら可愛くて、君への気持ちは増すばかりだった。
わざと穂乃歌の隣に座りなおして、朝食を取る彼女の顔を覗き込む。
「な、何?」
なんて、動揺しながらも顔を赤くして聞くもんだから、可愛くてつい…苛めたくなったんだ。
『式はいつにしよっか?』
8割、本気だったんだけどね。
すぐ傍で不服そうに見つめてる、高野支葵の目に、妙に苛立った。
手放したのはお前だろう?
今のお前に、穂乃歌と俺を邪魔する権利なんかない。
穂乃歌を泣かせといて今更…
穂乃歌は俺が幸せにする。

