狼執事とお嬢様♡~ある日の狼~










母さん、俺を愛してくれて有難う。


俺は、施設で初めて見た貴方の笑顔を忘れない。






















あの、柔らかの微笑み。




















俺は、白銀に光るネックレスを胸元に光らせ、1歩、前に進む。

悲しみを背負いすぎた自分を、1度胸の奥にしまって…。




今の俺は、柔らかの微笑みを浮かべる、もう一人の自分。



母さん、悲しいときは、自分を繕っていいんだろう?


俺は今、母さんの言葉を胸に、目の前の扉を開く。





母さんの、微笑と共に。