『嫌よ!そんなお年のとった方と24時間一緒だなんて!』
扉の向こうから聞こえる散々な言葉。
聞いて笑わない奴もそう居ないだろう。
俺と海琉と俊。
3人で顔をあわせて笑った。
俺等は爺さんかっての。
たぶんアンタと同じとしだと思うんだけどな?
「入っていいわよー♪」
その、樹里様の言葉を合図に俺を先頭にした扉から入る。
……真っ直ぐ下に伸びる長く、すこし茶色を帯びた綺麗な髪。
少し見開かれた、大きく潤んだ目。
色白な肌に、淡いピンクの触れたくなるような唇。
何もかもが綺麗で、純粋に見えて、一瞬言葉を失った。
ホントはもう、この時だったかも知れない。
俺の思いが覆されたのは。
俺も案外、単純な奴だったのかもしれない。

