…夜風はあたしには冷たい




下を向きながら、ネオン街の通りを歩く








と、視界に高そうな靴が入った……




『――おはよう』


ここでの挨拶は、外の世界とは逆のモノになるだろう


「…こんばんは…」




『今日も暑いねー…スーツほんと脱ぎたくなるし…』

彼はそう言うと、少しほてった顔を手で扇いだ