手を繋いで歩いているときに気が付いたが、、いつの間にか、頭痛は治まっていた。

「あっ」

「うん、向こうに帰れる」

 また、あの妙な感じが体を取り巻いていたのだ。

「秋人君は……なんでも知ってるんだね」

「とりあえず話は戻ってから」

 頷くと同時に、意識を手放す。

 戻ったら秋人に何もかも話してもらおうと決意して―。