キミが居た病院


「優香! 気を失うなよ!! 次はオレ助けてあげられるかわかんねーから!!」

「あ、きひ、と……くん?」

 何を言われているのか、何を意味するのか理解が出来ない。

 意識を飛ばしてこの頭痛から逃れたかった。

 
 そして――父親に会いたかった。

「行くな!! 優香!!」


 まだ秋人が何か話しかけてくれていたが、もう届かなかった。

 ――優香の意識は、深い深い心の底に落ちていった。