「秋人君はさ、黒い物体の正体が何か知ってるの?」 クッキーを取ろうとする秋人の手が止まる。 実は正体が秋人……なんて思いたくなかった。 だが、秋人を信用してはいけないと言った父親の言葉が頭に付きまとう。 「わ……かるようでまだ分かってない」 「少しは分かるって事? 私もね、知りたいの。ヒント……くれない?」 秋人はきっと優香がなぜ突然こんな事を言い始めたのか分かっていないのだろう。