「だってオレらが話してても結局分からないじゃん?」 「まぁ……そうだけど」 「いつまでも同じ事に捕らわれていると、掴めるものもつかめない。何も見えてこないぞ」 秋人の謎めいた発言に、ただ頷くことしか出来なかった。 分かるようで分からない―― だがはっきり言えるのはいつだって秋人が正しいという事。 「その嫌な感じの夢を何回も見るってのが問題だけど……優香はあまり考えないで」 「うーん、努力する」 「よしよし!」 秋人が笑顔で頭を撫でてくるので、恥ずかしすぎて顔を伏せてしまう。