キミが居た病院


 優香があまりにも困惑した顔をしていたのだろうか、秋人が付け足す。

「つまりさ、オレがあの時行けなかった時にどうなるか」

「試したって事……?」

「まさか! そんな危ない目に合わせるわけないじゃん! 理由は話したでしょ? 家庭の事情って」

「あ、うん、そうだった」

「オレが居ない時にそいつ……いや、その黒い人がやってきた。それは想定内なんだよ」

 ますます意味が分からなくなってきた。

「分からなくていいかも。ってか分からないほうがいいかも」

「でも知りたいよ! 知らないまま怖い時を過ごすなんてもう沢山だよ!?」