意を決して一歩踏み出す。 ある場所まで行けば、そこから先へは進めなくなるだろう。 ――あの夢ならば。 だが、歩いても歩いても止まらなかった。 段々と二人に近付いていき、とうとう辿りついた。 だが、二人の表情は夢と全く同じだった。 こちらを見ているのだが、優香のその先を見ているようなのだ。 虚ろな目をし、それでいて哀愁漂うその顔に、なんだか胸が締め付けられる。