ふと気が付いた時、優香は眩しいほどの光の中に立っていた。 「え?」 ぼんやりと辺りを見回しても、光が強すぎてここがどこだか分からない。 いや、もしかしたらどこでもないのかもしれない。 地面を見ると、歌手がステージに立ったときにたかれるモヤの様なもので埋め尽くされている。 少し歩くと、向こうのほうに人影が見えたので、目を凝らしてよく見てみると二人いることが分かった。 「でもこの状況、どこかで――」 最後まで言うことなく、優香は思い出した。