カチャン



「〜〜♪」


すると

姫夏が鼻歌を歌いながら
俺の自転車の後ろに乗る。








「出発――↑↑」

「………。」


腕を上にあげる姫夏。

俺は無言で自転車に乗り、
ペダルをこいだ。



















「あ〜イイ風だねぇ♪」



自転車を走らせてから数分後、

姫夏が口を開いた。






「…もうすぐ夏だな。
ところで、お前なんで今日迎えに来たんだよ?」

「え??なんでって…
なんとなく〜〜♪」

「はぁ??」

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