俺の顔を心配そうに
覗き込む由紀子さん。




「頬がさっきより痛い気がする‥」

「そう…。そういえばさっきよりほっぺが腫れてるわね〜」


俺の頬を痛々しく見る
由紀子さん。





「さっき学校とバイト先には連絡入れといたから、しばらく外出は控えなさいね〜。家の中でも姫夏とかに近づかない方がいいわね、うつるから〜」

「‥うん。」



そっか。

ならちょうどいいや…


家にいても
アイツと顔合わせずに済む。







「お粥作ったら食べて、すぐ薬飲みなさいね〜」

「はい…。あっ、由紀子さん!このこと・・姫夏には……」


「わかってるわよ♪
姫夏には舜くんはただの風邪ひいてることになってるわ。おたふく風邪なんて言ったら恥ずかしいもんねっ」

「・・・・//」




由紀子さんはお粥が
入った器を置き、

笑いながら俺の部屋から
出て行った。

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