まるで別人よ。


しかも、あの日私に声を掛けてくれた人なのーっ。




「……あっ、もしかして谷口先輩、梨衣のこと好きとか?」


「ええっ?!」




なに言ってんの、里美!!


谷口先輩が私のことを好き?!




「……いやいや、ないない!!」


谷口先輩が私のことを好きなんて、絶対有り得ないでしょっ!!




あの人、ただ私をからかいだけなのよ!!