今では、アイツが思い出すとムカつくくらい大っ嫌いなのに。


なんでアイツが好きだったんだろう。




「ほんと。ある意味尊敬しちゃうわ」


里美が水を飲みながら呟いた。




「ちょっと、なによそれーっ」


変な所で尊敬しないでよーっ。




「フッ……冗談よ」


「もう、里美ったらあ」

「アハハッ」




……それにしても、私はアイツのどこを好きになったんだろう。