「俺はお前の側に居るんだから、お前の考えてることくらいわかるっつーの」


谷口先輩はそう言うと、床に座り込んだ。




「……そうなんですか」

わかるんだ。……へー。



「お前は絶対、俺が好きだ」


谷口先輩はフフンッと笑った。




「好きじゃありません。……でも、別にキライでもないです」


私はそう言うと、そのままその場から立ち去った。