「……いや、俺も悪かったよ。ちょっと調子乗りすぎた。……悪い」


谷口先輩はそう言うと、俯いた。




「……い、いえっ」


なんかこんなにヘコんでる谷口先輩、初めて見たような気がする。




「さっきの言葉、取り消すから忘れてくれ」


「え?あっ、谷口先輩っ!!」




谷口先輩はそう言うと、私の呼び掛けにも答えることなく、そのまま図書館を出て行った。