それから授業中、私はボッーとただ黒板を見つめていた。




何も考えたくない。






そして、学校が終わり放課後になった。






いつもなら晴希と帰っていたけど………


もう今は恋人じゃないし。




私は深い溜め息を吐いて教室から出ようとすると、急に腕を掴まれた。






「一緒に帰るよ。紗紀」



『……なんで……っ』


「なんで…って俺たち付き合ってるだろ」