「別れよう。紗紀」






『どうして…っ?』




私が涙を浮かべ振り絞った声で聞くと、返ってきた言葉は…





“お前に飽きたから”





そう言い放ち、背を向け去って行ってしまった




私は初めて恋した相手に簡単に捨てられた。








――…それは中学3年生の卒業式、春の季節だった。