「てゆうか、名前。

はぐらかしても無駄」


「うっ……」




ば、バレてる…



「じゃ、なんて呼べばいいの?」


「朱里」




うわ、即答で呼び捨てかぃ……



…ま、いっか。

減るもんじゃないし。


ライバルだし、ね。

同じ学級委員だし……




「……はぁ、仕方ないっ…!!」



はぁ と深呼吸。


やっぱり、恥ずかしい……




でも、いけっ

船橋 李呼っ!!!!!





「……………ぁ、朱里…?」


「なに、聞こえない」



なっ…!!


み……じゃなった、朱里は
楽しそうに聞き返してくる。



ムカつく…





「朱里…っ…!!!!」


「クスッ、よく出来ました♪」




グイッ





「ひゃっ……」





勢いよく引っ張られ






チュッ…



「っ……」




朱里の唇が


あたしのおでこに
くっついた。




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