あたしが困っているのに気づいたのか、

じれったいあたしにムカついたのか知らないけど、

恵美はめんどくさそうに口を開いた。


「もう、いじめたりしないから…」

「え…どうして…」

「飽きちゃったの。ただそれだけ…」


そう言って体育館から出て行った。


あたしは嬉しかった。

いじめをされなくなるなんてどうでもいい…

少しだけ恵美ちゃんが許してくれたことが嬉しかった。


嬉しかったんだよ…