その日の夕食のとき、あたしは塾のことを考えていた。


「未来、どうしたの?何か悩みでもあるの?」


おばあちゃんが心配そうに聞いてきた。


「…何でもないよ、ただ考え事してただけ。」

「…もしかして塾のこと?」

「え…」

「おばあちゃんは何でも知ってるんだからね。嘘ついてもお見通しだよ。」

「うそうそ、未来の机の上にあったパンフレットを見つけただけ。」

「おじいちゃんは黙って!」


あたしはそんな2人に折れて塾のことを話した。