この晴れ渡る青空の下で

「その時、先生の親友でプロサッカーチームの岡村コーチも一緒でね……実は俺、高校の頃に『卒業したらプロにならないか?』って声を掛けてもらった事があったんだ」



えっ? 初耳だよ?



「子供の頃から警察官になるのが夢だったから、そう説明して断ったんだけど覚えててくれて、一緒に観たんだ。君の事、絶賛していたけど……あれっ? まだ、プロになってなかったよな?」



大地はバツが悪そうに苦笑いする。



「契約する前に、ケガしてしまって……まだです」

「あっ、でも話は決まっていて、後はサインするだけなんだよ、ねっ?」



私が慌てて付け足すのを見て、お兄ちゃんはクスッと笑う。