この晴れ渡る青空の下で

涙は止まらなかったけど、私は笑顔で首を左右に振った。



「ありがとう、大地くん。嬉しい」



それを聞いて、大地くんは満面の笑みで言った。



「これからは『大地』でいいよ、希未」



思わず、クスッと笑ってしまう。

いつの間にか『きぃさん』から『希未』になってる。



「私も、いつからか分からないけど……好きだよ、大地」



気が付かなかった。

でも考えてみたら、最初に大地の笑顔を見て青空と風のイメージを感じた瞬間からだったのかもしれないね。

だって人見知りの激しい私が初対面からいろいろ話せて、傍に居て凄く安らいだんだから。