この晴れ渡る青空の下で

そして、暫くの沈黙が続いた後、囁くように優しく大地くんは言った。



「俺、自分でも気付かなかったけど、多分初めて会った時から、希未の事……好きだ。だから、これからは希未が辛い時とか悲しい時とか、傍に居てあげたい」



大地くん。



私は背中に温もりを感じたままの状態で、少し体を離して顔を上げた。

すると、大地くんと視線が合う。



「ダメ? 俺じゃ?」



優しい笑顔。



いつからだろう?

この笑顔を見ると、心がポワッと温かくなるようになったのは。