この晴れ渡る青空の下で

「お兄さんの容態が落ち着くまで、俺の病室で待ってよう? なぁ?」



心配そうな声だった。



看護師さんが大地くんの後ろで頷いてたので、私も頷いて、なんとか立つ。

そして、看護師さんと大地くんの後をついて行く。



病室に着くと、看護師さんは大地くんに手を貸し、手早くベッドに移した。



「何かあったら知らせに来ますから」

看護師さんは、そう言い残して部屋を出て行った。



私はずっと、どうしていいか分からず、ただ部屋の片隅でさっきのまま両腕で自分を抱き締めたまま立って居た。